歪み 万病の元

なぜ歪むといけないの?

体が歪むと、神経の通り道が狭くなることがあり、神経が圧迫されやすい状態になってしまいます。
もし神経が圧迫されてしまうと、圧迫された部分に関わっている内臓の働きが悪くなったり、また痛みやシビレを起こす原因にもなってしまいます。

体が歪むとどうなるの?

体が歪むと体の動きが悪くなります。

これは、体の歪みによりバランスが悪くなるため、筋骨格系だけでなく、内臓や血管、経までも元の状態ではなくなり、それぞれ負担の掛かる所が出来てしまいます。
体はこの負担のかかった所をかばうため、硬くなって頑張ります。

体は良い姿勢の状態の時に、一番効率よく働くようにできているのです。

背骨の中には脊髄と言う神経の束が通っています。
そして、1つ1つの背骨(椎骨)の間からは脊髄から出た神経が通っています。

体が歪み骨がズレると、神経が出てくる穴が狭くなり神経を圧迫しやすくなります。

神経を圧迫するとどうなるの?

神経は体を働かせるための命令系統です。
神経が圧迫されると言うことは、命令系統が圧迫されると言うことです。

電気に例えると、電線が圧迫され、その圧迫の状態により電気が通じたり通じなかったり、また誤動作の原因になったり、最悪の場合はショートしたりします。

神経が圧迫されると、圧迫された神経が感覚神経であれば神経痛やシビレ、筋肉に行っている神経であれば麻痺や痙攣、筋肉痛のような症状が出ます。
また、内臓に行っている神経が圧迫された場合は、その神経が支配している内臓の機能障害が出やすくなるということになります。

神経は、筋肉や内臓、血管、皮膚などあらゆる所に分布しているので、どこへ行っている神経を刺激するかで、症状が変わります。

ですから、いつも同じ所に症状が出ると言う場合には、体の癖が強くなっている言うことです。
これは「なぜ体は歪むの?」の所で書きましたが、一定姿勢や同一作業が多い人に、癖が強くなってしまう傾向があります。

こんな姿勢の人が増えている!

最近増えている姿勢は、猿形姿勢と言われる姿勢です。
背中が丸まって、アゴが出た状態の姿勢です。

この猿形姿勢は、ゲームやパソコンの普及により増えてきました。
背中を丸めて座って前(画面)を見ている姿勢そのものです。

またさらに悪い事に、携帯型のゲーム機を頻繁にやっている方は、首の付け根の所が出っ張ってしまったり、いつも首の筋肉や椎間板に負担を掛けるため、首の筋肉が疲労しきっています。

なぜこの姿勢がいけないのか?

アゴが出た姿勢

アゴが出た姿勢と言うのは、頭が前方にズレてしまいます。
と言うことは、脳から脊髄への出口、つまり命令系統の通る穴の位置が元からズレてしまうと言うことです。
穴がズレることによって脊髄の通り道が狭くなってしまいます。


この通り道が狭くなると、頭痛や目、鼻などの頭部の症状が出やすくなります。 と同時に、脳からの命令がうまく伝わらなくなってしまうため、全身の症状に影響が出てしまいます。

しかもここは、呼吸や心臓運動、血管運動などの生命に関わる中枢が多くあるため、ここの状態が悪くなると体はここを守ろうとして首の周りを硬くしてしまいます。
いつもここに負担が掛かっていると、少しの事で過敏に反応するようになってしまい、すぐ具合が悪くなったり、気分が悪くなりやすくなります。
ここは体全体の体調を左右する重要な場所なのです。

背中が丸まった姿勢

背中が丸まった姿勢と言うのは、胸・お腹の筋肉が収縮し、背中の筋肉は伸ばされた状態になります。
この姿勢が長く続くと、胸・お腹の筋肉が収縮したままで伸びなくなり、また、背筋は弱くなり疲れやすくなってしまいます。

胸やお腹の中には内臓や血管、神経、筋肉などがギッシリ詰まっています。
ですので、背中を丸めることにより、内臓やその他の組織は圧迫されてしまうということになります。

体を動かしている時のような一時的な圧迫であればまた元に戻りますが、この姿勢が長く続くと、内臓同士や内臓とその他の組織との不自然な状態が続きます。
すると、それらの滑りを良くしている潤滑液がネバネバになり、ひどくなると癒着してしまいます。

余談ですが、がん細胞をネズミに投与した実験で、死亡したネズミの内臓を比べた所、早く死んだネズミほど内臓の癒着が多く、生き長らえたネズミにはほとんど癒着がなかったそうです。

こうなってしまうと、姿勢を自力で戻すことは難しく、常に内臓を圧迫してしまいうという結果になってしまい、重大な病気の原因の一つになりうるのです。



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