ボキボキしない 矯正

関節操作

関節操作には大きく分けて、直接法と間接法の2種類があります。
石倉治療院では間接法の一つオステオパシー誇張法を主体に、体の状態に合わせ、直接法のなかでもソフトな引く矯正法・押し込み矯正法を用いて関節を動かしていきます。

直接法

直接法は一般的に多く用いられている治療法で、ズレた骨を元の位置の方向に動かす方法です。
動きの悪くなった関節を、動きの悪くなった方向へもっていき、他動的に動きを付けていく矯正法です。

この方法は、例えば右にズレて左に動かなくなった関節は、左に可動性を付けるため左に動かします。(右へのズレ→左に矯正)
これには、主に3つの方法があります。


一般的なアジャストメント

アジャストメントは素早い操作で、動かなくなった関節を動かなくなった方へ動かします。ダルマ落としのような一瞬の素早い動作で関節を動かします。
動きの悪くなった関節に可動性をつけ、“ズレ”た骨を元の位置に戻す効果があります。

一般的によく使われる矯正法で、いわゆる“ボキボキ”と骨を鳴らすような治療法です。
主に、カイロプラクティックや、整体の矯正に用いられます。

※当院では、アジャストメントは行いません。
また、アジャストメント以外にも急激に力を加えるような操作は一切ありません。

ドロップベッドによるアジャストメント

カイロプラクティックのドロップするベッドにより行われる矯正法です。
部位により分割されたベッドを使って、矯正に必要な箇所を矯正するため、ベッドの矯正部分の箇所を持ち上げ、素早い操作で、その部分をドロップさせる(落とす)ことにより動かなくなった関節を矯正する方法です。

これは“ボキボキ”ではありませんが、“ガチャン”“ガチャン”とベッドをドロップしながら、“ボキボキ”と同じように素早く関節を動かすことで矯正していきます。

※当院では、ドロップベッドは使用しません。

引く矯正、押し込み矯正

関節の動きにくくなった方向へ、ゆっくり押圧を加えることで骨を動かしていく方法です。

一般的には比較的強めに骨を動かすことが多く、強い痛みを伴うこともありますが、当院ではじんわりソフトに関節を動かしていきます。

無理に骨を動かさず、骨が動く方向へ持って行き、骨が自分から動いてくれる範囲だけ動かすことで、体に負担を掛けることなく動かすことができます。

※当院では、直接法に関してはこの3番目の方法を用います。
一般的に用いられる方法よりもソフトで、関節に聴きながら、動きを感じながら施術していきますので、決して無理はありません。

間接法

間接法は、直接法とは逆の“動く方向”に関節を動かす方法です。
(右へのズレ→右に誇張→左に動くようになる)

骨の動きを制限している筋肉や靭帯の、伸びてしまった所を余計に伸ばし、縮んでしまった所を余計に縮めます。

そうすることで、体はもうこれ以上伸ばされたり縮めさせられてはかなわないと、動きの制限が解放される方向へ動きだします。

骨を動かす方向は施術者が決めるのではなく、骨に聴きながら、体が教えてくれる方向へ誘導していきます。

施術者は、非常に弱い力で骨を関節の“動く方向”に誘導し、そして“動き”を邪魔することのなく、ものすごくソフトにその“動き”を追っていきます。

受けている方には、ただ触られている位にしか感じない程の力です。 “動き”を感じられない方には、何をされているのか全く分からないような方法です。

※当院の関節の矯正には、この間接法を主体に用います。
体に負担の掛けることのない、効果的な治療法です。


関節の動きの感じ方

関節の“動き”を感じることのできる方には、体の中の方で「グジュグジュ動いてる感じがする」とか「グィ~と骨が動いてくる感じがする」とか、また「血液が流れてくる感じ」だとか「奥の方が温かくなってくる感じ」などと言われることが多いです。

あるいは、触っているところとは離れた場所に「ヒビく感じがする」とか「くっ付いてた骨がメリメリ剥がれていくような感じがする」などと言われることもあります。

初めのうちは、半数以上の方が“動き”を感じることができないようですが、感じられなくても全く問題はありません。
ただ、感じられる方は、今まで味わったことのないような、体の中が動く感じを体感しています。
「不思議な感じ」とか「おもしろい」とか「あ!ゆるんできた!」とか、動きを楽しんで治療を受けいる方もいらっしゃいます。



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